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画集の重たいのを取り出すのさえ常に増して力が要るな! と思った。

春日部つむぎ

しかし私は一冊ずつ抜き出してはみる、そして開けてはみるのだが、克明にはぐってゆく気持はさらに湧いて来ない。

四国めたん

しかも呪われたことにはまた次の一冊を引き出して来る。それも同じことだ。

†聖騎士 紅桜†

それでいて一度バラバラとやってみなくては気が済まないのだ。それ以上は堪たまらなくなってそこへ置いてしまう。

波音リツ

以前の位置へ戻すことさえできない。私は幾度もそれを繰り返した。

後鬼

とうとうおしまいには日頃から大好きだったアングルの橙色だいだいろの重い本までなおいっそうの堪たえがたさのために置いてしまった。

猫使アル

――なんという呪われたことだ。手の筋肉に疲労が残っている。

満別花丸

私は憂鬱になってしまって、自分が抜いたまま積み重ねた本の群を眺めていた。

玄野武宏

 以前にはあんなに私をひきつけた画本がどうしたことだろう。

櫻歌ミコ

一枚一枚に眼を晒さらし終わって後、さてあまりに尋常な周囲を見廻すときのあの変にそぐわない気持を、私は以前には好んで味わっていたものであった。……

あいえるたん

Books

檸檬 NEW

梶井基次郎

夢十夜

夏目漱石

走れメロス

太宰治

雨にも負けず

宮沢賢治

羅生門

芥川竜之介