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革の帯を締めて、それへ棒のような剣つるぎを釣るしていた。弓は藤蔓ふじづるの太いのをそのまま用いたように見えた。

猫使ビィ

漆も塗ってなければ磨きもかけてない。極めて素樸そぼくなものであった。

琴詠ニア

敵の大将は、弓の真中を右の手で握って、その弓を草の上へ突いて、酒甕を伏せたようなものの上に腰をかけていた。

小夜/SAYO

その顔を見ると、鼻の上で、左右の眉が太く接続っている。その頃髪剃と云うものは無論なかった。

雀松朱司

自分は虜だから、腰をかける訳に行かない。草の上に胡坐をかいていた。足には大きな藁沓わらぐつを穿いていた。

ナースロボ_タイプT

この時代の藁沓は深いものであった。立つと膝頭まで来た。

剣崎雌雄

その端の所は藁を少し編残して、房のように下げて、歩くとばらばら動くようにして、飾りとしていた。

No.7

大将は篝火で自分の顔を見て、死ぬか生きるかと聞いた。

猫使アル

これはその頃の習慣で、捕虜とりこにはだれでも一応はこう聞いたものである。

剣崎雌雄

生きると答えると降参した意味で、死ぬと云うと屈服しないと云う事になる。自分は一言死ぬと答えた。

ずんだもん

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