start end

title

それから段々を下りて来て二十間の敷石を往ったり来たり御百度を踏む。

四国めたん

拝殿に括りつけられた子は、暗闇の中で、細帯の丈のゆるす限り、広縁の上を這い廻っている。

剣崎雌雄

そう云う時は母にとって、はなはだ楽な夜である。けれども縛った子にひいひい泣かれると、母は気が気でない。

白上虎太郎

御百度の足が非常に早くなる。大変息が切れる。

ずんだもん

仕方のない時は、中途で拝殿へ上って来て、いろいろすかしておいて、また御百度を踏み直す事もある。

九州そら

こう云う風に、幾晩となく母が気を揉んで、夜よの目も寝ずに心配していた父は、とくの昔に浪士のために殺されていたのである。 こんな悲かなしい話を、夢の中で母から聞いた。

猫使ビィ

第十夜  庄太郎が女に攫われてから七日目の晩にふらりと帰って来て、急に熱が出てどっと、床に就いていると云って健さんが知らせに来た。

No.7

庄太郎は町内一の好男子こうだんしで、至極善良な正直者である。ただ一つの道楽がある。

もち子さん

パナマの帽子を被って、夕方になると水菓子屋の店先へ腰をかけて、往来の女の顔を眺めている。

雨晴はう

そうしてしきりに感心している。そのほかにはこれと云うほどの特色もない。

†聖騎士 紅桜†

Books

檸檬 NEW

梶井基次郎

夢十夜

夏目漱石

走れメロス

太宰治

雨にも負けず

宮沢賢治

羅生門

芥川竜之介